ストレージ不足でゲームのインストールやロード時間に悩んでいませんか。
PS5本体の空き容量はすぐ埋まり、対応SSDの選定や取り付けに迷う方が多いです。
この記事では失敗しない増設手順と必要機材、互換性チェックのポイントをわかりやすく解説します。
カバーの外し方からSSD装着、フォーマットや動作確認、トラブル対処まで段階的に説明します。
ヒートシンクの要否や温度管理、保証の注意点もカバーします。
初めての人でも安心して作業できるよう図解とおすすめモデルも紹介するので、そのまま読み進めてください。
PS5のSSD増設やり方
PS5にSSDを増設する手順を、初心者にもわかりやすく順を追って解説します。
必要な機器の準備から取り付け、フォーマットと確認までを網羅します。
必要な機材
まずは必須の道具を揃えることが大切です、慌てずに一つずつ確認してください。
精密ドライバーや静電気対策グッズは作業の安全性を高めます。
- M.2 NVMe SSD
- ヒートシンク(必要に応じて)
- プラスドライバー
- 静電気防止リストバンド
- 小型トレイやネジ類
対応規格の確認
増設前にPS5が求める仕様を満たしているかを必ず確認してください。
対応外のSSDを取り付けると認識されなかったり、動作に問題が起きる可能性があります。
| 項目 | 推奨値 |
|---|---|
| 規格 | PCIe4.0 |
| フォームファクタ | M.2 2280 |
| シーケンシャル読み込み | 7000MB秒以上 |
| インターフェース | NVMe |
容量と速度の選び方
容量は用途に合わせて選ぶと良いです、複数の大作を保存するなら1TB以上を推奨します。
速度面ではシーケンシャル読み込みが特に重要で、体感差はロード時間に直結します。
費用対効果を考えつつ、将来的な拡張も見据えて選ぶと安心です。
ヒートシンクの要否判断
PS5は高性能なSSDを要求するため、発熱対策は重要なポイントです。
メーカー製ヒートシンク付きモデルを選べば安心感が増しますが、取り付けスペースや厚さにも注意してください。
自分でヒートシンクを追加する場合は、厚みが規定を超えないか確認してください。
電源オフと静電気対策
作業前にPS5の電源を完全に切り、電源ケーブルを抜いてください。
静電気は電子部品に致命的なダメージを与えるため、静電気防止リストバンドを装着することをおすすめします。
床がカーペットの場合は作業場所を変えるか、金属に触れて静電気を逃がしてから作業を開始してください。
カバーの取り外し
PS5のカバーは角度と力加減に注意して外してください、爪を折らないようゆっくり行います。
説明書や公式の動画を一度確認してから実作業に移ると失敗が減ります。
カバーを外したらホコリや異物がないかチェックし、必要ならブロアーで清掃してください。
SSD装着とネジ固定
M.2スロットにSSDを斜めに挿入し、押し下げてネジで固定します、規定のネジ穴に合わせる点が重要です。
ヒートシンクがある場合は厚みやクリアランスを確認し、干渉しないことを確かめてください。
ネジは強く締めすぎず、軽く確実に止める感覚で固定すると良いです。
フォーマットと動作確認
組み込み後、PS5を起動してストレージ管理から増設SSDのフォーマットを行ってください。
フォーマットが完了したら、システム情報で容量と認識状態を確認し、簡単なゲーム移動で動作を確かめます。
問題があれば一度電源を落として接続を見直し、それでも解決しない場合はSSDの互換性を再確認してください。
PS5対応SSDおすすめモデル
PS5本体に増設するSSDは性能と互換性が重要です。
ここでは実際の速度や熱対策、容量バランスを踏まえておすすめモデルを紹介します。
Samsung 990 PRO with Heatsink
Samsung 990 PRO with HeatsinkはPS5にそのまま挿して使えるオールインワン設計です。
標準でヒートシンクが付属しており、取り付け作業を簡略化できます。
シーケンシャル読込は非常に高速で、ロード時間短縮に寄与します。
発熱対策が施されているため、長時間のゲームプレイでも安定しやすい点が魅力です。
Samsung 980 PRO
Samsung 980 PROはコストパフォーマンスと速度のバランスが良いモデルです。
PS5で使うには別途ヒートシンクを用意する必要がありますが、選択肢が広い利点があります。
- 高いシーケンシャル速度
- 信頼性の高いコントローラ
- 容量ラインナップが豊富
ヒートシンク選び次第で冷却性能を強化できるため、自分の使い方に合わせて最適化できます。
Seagate FireCuda 530
Seagate FireCuda 530は耐久性と速度で定評のあるハイエンドモデルです。
高いTBW値を持つため、大量にゲームをインストールしても安心感があります。
| 容量 | 読込 | 耐久 |
|---|---|---|
| 1TB | 7300 | 高 |
| 2TB | 7300 | 非常に高 |
公式の互換性リストにも名を連ねることが多く、PS5での相性を重視する方におすすめします。
WD_BLACK SN850
WD_BLACK SN850はゲーム用途に最適化されたファームウェアを持つ点が特徴です。
ヒートシンク付きモデルもあり、PS5への導入はスムーズです。
起動やロードが快適になり、体感速度の向上が期待できます。
Crucial T700
Crucial T700は比較的新しいモデルで、コストと性能のバランスが取れています。
発熱管理が改善されており、薄型のヒートシンクでも十分な冷却効果が得られる場合があります。
予算を抑えてPS5のストレージ拡張を行いたい方に向いています。
Kingston KC3000
Kingston KC3000は高性能ながら価格帯が競争力のある製品です。
PCIe 4.0対応のコントローラを搭載しており、実測でも優れた読み書きを示します。
ただし、PS5での使用には別途ヒートシンクの装着を推奨します。
容量と価格のバランスを見極めて選ぶと良いでしょう。
増設後の最適化
PS5にM.2 SSDを増設した後は、そのまま使い始めるのではなく最適化作業を行うことが大切です。
正しい初期化や設定、動作確認を行うことで性能を引き出し、トラブルを未然に防げます。
フォーマットと初期化
PS5は増設したSSDを最初にフォーマットする必要があります。
設定メニューの「ストレージ」からM.2 SSDを選び、画面の指示に従ってフォーマットを実行してください。
フォーマット時にはSSD内のデータがすべて消去されますので、事前に必要なデータはバックアップしておきます。
フォーマット後はコンソールがドライブを最適化する場合があり、完了するまで待つと安定します。
システムソフト更新
PS5のシステムソフトが最新であることを必ず確認してください。
公式のアップデートにはM.2 SSDや管理機能の改善が含まれることがあり、互換性や安定性に直結します。
さらに、SSD本体のファームウェアも定期的にチェックすると良いです。
メーカー提供のツールでファームウェアを更新すると、速度改善や不具合修正の恩恵が受けられる場合があります。
ゲーム移動と保存管理
増設後は既存のゲームを新しいSSDへ移動して、読み込み速度向上を実感しましょう。
PS5では複数のストレージ間でゲームを移動できますが、手順を守ることが重要です。
- 設定から保存データとゲーム/アプリへ
- 移動したいタイトルを選択して移動を実行
- ダウンロード先の既定設定を切り替え
- 外付けHDDとの違いを理解する
複数タイトルを一括で移動することも可能ですし、容量管理はプレイ頻度で優先付けすると効率的です。
速度計測とベンチ確認
導入後は実際の速度を計測して、スペック通りに動いているか確認します。
PS5の設定画面からM.2 SSDの動作チェックが行えますので、まずはそこで目安を確認してください。
| 測定項目 | 目安 |
|---|---|
| シーケンシャルリード | 5500以上 5000前後 4000以下 |
| ランダムアクセス | 高いほど良い 中程度でも実用的 低いと読み込み遅延 |
| 実ゲーム読み込み時間 | 短縮を確認 同世代の内蔵と比較 変化が無ければ設定を見直し |
PC用ベンチマークツールを使うことで詳細な数値が得られますが、PS5実機での体感が最終判断になります。
温度監視体制
M.2 SSDは高負荷時に発熱しやすく、温度管理は重要です。
ヒートシンクを装着しておくと温度上昇を抑えやすく、長時間プレイでも安定します。
本体の通気口を塞がない配置にし、密閉された棚や直射日光は避けてください。
動作中にエラーや速度低下が起きる場合は一時的な熱による保護動作の可能性がありますので、休憩をはさんで様子を見ます。
定期バックアップ
増設後もデータ損失に備えて、定期的なバックアップを習慣化してください。
PS Plusのクラウドセーブを利用すると、セーブデータの保護が簡単にできます。
大容量のゲームデータは外付けストレージへコピーしておくと、SSDの突然の故障時に復旧が楽です。
バックアップは複数世代残すことを推奨し、定期的に復元テストを行って信頼性を確認します。
増設時の主要トラブル
PS5にSSDを増設するときに遭遇しやすいトラブルと、その対処法を分かりやすく説明します。
基本的な原因と対策を押さえておけば、短時間で解決できることが多いです。
認識しない問題
増設したSSDをPS5が検出しない場合、まずはハードウェア的な接続不良を疑ってください。
次に、SSDの規格がPS5対応であるかどうかを確認する必要があります。
- 規格非対応
- 差し込み不足
- ネジの締め忘れ
- 不良SSD
- ファームウェア古い
上のような原因が多いので、ケースを開けてSSDの取り付け状態を再確認してください。
また、PS5のシステムソフトウェアが最新でないと認識しないことがあるため、アップデートも試してください。
フォーマット失敗
PS5上でフォーマットが進まない場合、SSD自体の初期不良や互換性の問題が考えられます。
一度SSDをPCに接続してメーカー提供のユーティリティで初期化してから再試行すると改善することがあります。
それでも失敗する場合は、別のM.2スロットや別のSSDで同様の手順を試し、原因切り分けを行ってください。
必要に応じてメーカーのサポートに問い合わせて、ファームウェアの更新や交換対応を受けると安心です。
動作不安定
読み書きが途中で止まる、フレーム落ちや読み込みが不安定になるケースは、熱対策と電力供給が鍵になります。
ヒートシンクの有無や取り付け方に問題があるとスロットリングが起きやすくなります。
SSDのファームウェアが古いと相性問題を起こすため、最新にしてから使用することをおすすめします。
また、PS5本体の位置や周囲の通気も確認して、熱がこもる配置を避けてください。
速度低下
増設後に期待した速度が出ない場合は、いくつかのポイントを順にチェックすると効率よく原因を突き止められます。
接続やヒートシンク、ファームウェア、そしてPS5側の設定が影響することがあります。
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| 放熱不足 | ヒートシンク追加 |
| スロットの接触不良 | 再取り付け |
| ファームウェア古い | SSD更新 |
| PS5ソフト古い | システム更新 |
表にある項目を1つずつ潰していくと、速度低下の原因を特定しやすくなります。
必要であれば速度計測アプリやPS5の表示でベンチを取り、数値で比較してください。
高温による停止
SSDが高温になりすぎると自己保護のために動作を停止することがありますので注意が必要です。
症状としては起動直後は動くが長時間プレイで読み込みエラーが増えるといったケースが多いです。
ヒートシンクを確実に装着し、PS5本体の通気口を塞がない配置にするだけで劇的に改善することがあります。
さらに、負荷の高いゲームは内蔵ストレージと外付けストレージを使い分け、長時間の連続動作を避けると安心です。
万一繰り返す場合はSSDの交換やメーカー対応を検討してください。
保証とリスクの確認ポイント
PS5にSSDを増設する前に、保証とリスクの範囲をしっかり確認しておくことが重要です。
ここを読み飛ばすと、思わぬトラブルで費用や手間が発生する可能性があるため、事前準備をおすすめします。
メーカー保証の適用範囲
SSDメーカーの保証は、基本的にSSD本体の不良や製造上の欠陥を対象とします。
ただし、保証期間や条件はメーカーやモデルによって異なりますので、購入前に必ず規約を確認してください。
| 対象 | 保証の内容 |
|---|---|
| SSD本体 コントローラ NAND |
交換対応 修理対応 RMA手続きあり |
| 物理破損 水濡れ |
保証対象外 |
| 増設によるPS5本体への影響 | メーカーによる個別判断 |
表の内容はあくまで一般例ですので、実際の保証書や公式サポートの記載を優先してください。
保証を受ける際は購入時のレシートやシリアル番号が必要になることが多く、保管しておくと手続きがスムーズです。
PS5保証への影響
ソニーは公式にM.2スロットへの換装を想定した設計を行っていますので、手順どおりに行えば本体保証が自動的に無効になるわけではありません。
しかし、増設作業で本体に物理的な損傷を与えた場合や、非推奨の部品使用で発生した故障については保証対象外となる可能性があります。
問題が発生したときのために、作業中の写真や購入証明を残しておくと、説明や交渉に役立つことがあります。
不安がある場合は、事前にソニー公式サポートに問い合わせて確認することをおすすめします。
データ損失リスク
SSD増設時に最も注意したいのはデータ損失のリスクです。
特にフォーマットや移動作業中に電源断や操作ミスが起きると、ゲームやセーブデータが失われることがあります。
クラウドセーブや外付けHDDへのバックアップを済ませてから作業するのが安全です。
また、初期化前のデータは復旧が難しいケースが多いので、重要データは複数箇所に保管してください。
返品と交換の手順
購入後に不具合が見つかった場合は、まず購入先とメーカーのサポート窓口を確認してください。
- 購入証明の用意
- シリアル番号の確認
- 症状の記録
- メーカー窓口への連絡
- 指示に従ったRMA手続き
店舗購入かオンライン購入かで手続きの流れが変わることがあるため、購入時の販売条件も確認してください。
返品や交換の際は、初期不良か使用上の過失かを明確にしておくと手続きがスムーズになります。
RMA対応では、梱包状態や付属品の有無で交換不可になる場合があるため、購入時の箱や付属品はしばらく保管しておくと安心です。
増設後に行う最終確認
増設後はまずPS5がSSDを正常に認識しているかを確認してください。
設定メニューのストレージからフォーマット状態、空き容量、インストール可否をチェックし、必要ならフォーマットを行ってください。
システムソフトが最新かどうかを確かめ、未適用のアップデートがあれば適用を推奨します。
いくつかのゲームを実際に起動して、読み込み時間や動作の安定性をチェックしましょう。
運用中の温度を数回測り、想定より高くないかをしばらく監視してください。
ネジの緩みやヒートシンクの接触不良がないか、カバーを外して物理的に最終確認しておくと安心です。
最後に重要データはバックアップを取り、移行後も定期的に動作確認を習慣にしてください。

