PS5のカバー外しやSSD換装で不安を感じていませんか。
初めてだとフェイスプレートの爪折れや静電気、SSDが認識されないなどトラブルが心配になるのは当然です。
この記事では作業前の準備から電源処理、左右のフェイスプレートの外し方、拡張スロットの扱い、M.2装着とネジ固定、動作確認まで安全に進める具体手順を写真付きで解説します。
現行型・旧型の構造差や対応SSDの選び方、トラブル別の対処法も網羅するのでモデルを問わず役立ちます。
まずは作業に必要な道具と電源処理のポイントから順に確認していきましょう。
PS5のカバー外し方とSSD取り付け手順
ここではPS5の外装カバーの外し方から、拡張用M.2 SSDの取り付けまでを丁寧に解説します。
初めての方でも分かるように、写真がなくても想像しやすい説明を心がけました。
作業前の準備
作業する前に適切な工具を揃えておくと安全に進められます。
必要な道具は小型プラスドライバー、静電気対策用のリストストラップ、清潔な作業マットです。
作業スペースは平坦で柔らかい布やマイクロファイバーを敷いて、本体を傷つけないようにしてください。
また、購入予定のSSDがPS5対応であるか型番で事前に確認しておくと安心です。
電源とケーブルの処理
まずPS5の電源を完全に切ってください。
電源ランプが消えるまで本体の電源ボタンを長押しする方法と設定メニューからシャットダウンする方法の両方が利用できます。
電源ケーブルとすべての周辺機器を本体から外してください。
コンセントから電源プラグを抜いた後、内部の残留電荷が抜けるまで数分待つと安全性が高まります。
スタンド取り外し
縦置きのスタンドはネジを緩めてから回して外すタイプと、爪で固定されているタイプがあります。
ネジ式の場合は裏面のネジを緩めてから慎重に取り外してください。
爪式の場合はスタンドを手前に引き、爪が外れる感触を確かめながら力を加えてください。
無理に引っ張ると爪が折れるので、角度を変えながらゆっくり作業してください。
本体の設置方法
作業中は本体を横向きにしてフェイスプレートが上になる状態に置くと作業しやすいです。
硬い机の上に直接置くのではなく、柔らかい布の上に置いて傷を防いでください。
本体の通気孔を塞がないように注意して、SSD取り付け時も放熱スペースを確保します。
左フェイスプレート取り外し
左フェイスプレートは拡張SSDスロット側のカバーにあたります。
コーナーの丸い部分を軽く持ち、外側に向かってスライドさせるように力を入れてください。
初めての場合は固く感じることがありますが、均等に力を入れると爪が外れやすいです。
外れたら無理に引っ張らず、爪の位置を確認してから保管してください。
右フェイスプレート取り外し
右フェイスプレートはディスクドライブ側に位置しており、取り外し手順が微妙に異なります。
まず角をつまんで少し持ち上げるようにしてから外側へスライドさせると安全です。
ディスクドライブが付いているモデルでは力の入れ方に注意し、内部機構に負担をかけないようにしてください。
取り外したフェイスプレートはほこりの付かない場所に置いてください。
拡張SSDスロットカバー取り外し
左側のフェイスプレートを外すと、金属製の拡張SSDスロットカバーが見えます。
カバーは1本の小さなネジで固定されているので、適切なドライバーで反時計回りに緩めてください。
ネジは非常に小さいため、落とさないように磁気トレイなどに置くと便利です。
カバーを外すと基板とヒートシンク用スペースが現れますので、触れる際は静電気に注意してください。
M.2 SSD装着
ここで必要なものを確認してから作業を開始します。
- M.2 2280 SSD
- ヒートシンクまたは薄型放熱シート
- 小型プラスドライバー
- 静電気防止リストストラップ
SSDを基板のコネクタに対して斜めの角度で差し込み、軽く押して金具にかかるようにしてください。
差し込めたらSSDを平らに倒し、付属のスペーサー位置に合わせて固定する準備をします。
ヒートシンクを取り付ける場合は、薄いサーマルパッドをSSDの上に配置してからヒートシンクを載せてください。
ネジ固定と再組み立て
SSDを固定するためのネジと、再組み立てで使うネジは種類と個数を把握しておくと便利です。
| ネジ種類 | 個数 |
|---|---|
| SSD固定ネジ | 1 |
| カバー固定ネジ | 1 |
| スタンドネジ | 1 |
ネジを締める際は強くねじ込みすぎないようにしてください。
カバーを元に戻すときは爪の位置を合わせ、均等に押してはめ込みます。
左右のフェイスプレートがぴったりはまっていることを確認してからスタンドを戻してください。
動作確認と初期化手順
すべて組み立てが終わったら電源ケーブルを接続して電源を入れてください。
設定メニューの記憶装置から新しいSSDが認識されているか確認します。
PS5は初回使用時にSSDのフォーマットを要求するので、画面の手順に従ってフォーマットを実行してください。
フォーマット後はストレージ管理でデフォルト保存先やゲーム移動の設定を確認すると良いです。
最後に数本のゲームやアプリを移動して動作に問題がないか確認して作業は完了です。
PS5モデル別のカバー構造の違い
PS5はモデルごとに外装と内部アクセスの設計が異なります。
カバーの外し方やSSDスロットの位置が変わるため、作業前に自分のモデルを把握することが重要です。
現行型(ディスクドライブ側)
ディスクドライブを搭載した現行型は、本体の片側にドライブの厚みが反映された外装デザインです。
フェイスプレートの爪位置がやや異なるため、ディスク側から引きはがす際には爪の場所を確認しながら力を入れてください。
プレートの縁に指をかけて下方向にスライドさせるイメージで外すと、爪を痛めにくいです。
ディスクトレイや前面のUSBポート周辺にはケーブルが干渉しやすく、無理に引っ張らないようご注意ください。
現行型(SSDスロット側)
SSDスロット側の現行型は、拡張スロットのアクセスがしやすい設計になっています。
スロットカバーは一枚パネルとして外れるタイプが多く、ネジ1本で固定されているモデルが標準です。
- スロット位置が外装の中央寄りにある
- カバーの固定は小さいネジ1本が基本
- M.2の固定用スペーサーが付属している
- ヒートシンク装着可能なスペースが確保されている
SSDを装着する際はネジのサイズとスペーサーの有無を確認してください。
旧型(初期モデル)
初期モデルは外装の爪やネジ配置が今よりも手探りの設計で、分解時の扱いに慎重さが求められます。
特に爪の硬さや引きはがし方向が現行型と違うことがあり、無理な力で破損しやすいです。
| 特徴 | 注意点 |
|---|---|
| フェイスプレートの爪が多い ネジが少ない |
爪の割れやすさに注意 力を分散して外す |
| SSDスロットが奥まっている場合がある | スペーサーの有無を確認してから作業 |
上の表は旧型でよく見られる傾向を簡潔に示しています。
作業前に写真を撮るなどして、元に戻すときの参考にしてください。
PS5 Proの想定差異
PS5 Proが存在すると仮定した場合、放熱強化や内部レイアウトの最適化が期待されます。
拡張スロット周りに余裕を持たせ、ヒートシンクや冷却機構が変わる可能性があります。
ネジやカバーの固定方法が刷新されると、従来の取り外し手順が通用しないことも考えられます。
公式の分解ガイドやアップデート情報が出るまでは、慎重にモデル差を確認して作業することをおすすめします。
SSD選びと互換性のチェック項目
PS5に内蔵するSSDは性能と物理的な適合が重要です。
ここでは対応インターフェース、物理サイズ、速度指標、そして冷却に関するポイントを分かりやすく解説します。
対応インターフェース(NVMe/PCIe)
PS5が公式にサポートするのはNVMe規格のM.2 SSDで、PCIe インターフェースを使用します。
具体的にはPCIe Gen4 x4接続が推奨されており、これにより次世代ゲームの高速読み込みに対応できます。
PCIe Gen3のSSDは物理的に装着できる場合がありますが、読み込み速度が足りないか、メーカー非推奨となることがあります。
購入前に確認すべきポイントを簡単にまとめます。
- NVMe
- PCIe Gen4 x4 推奨
- PCIe Gen3 x4は注意
- SATA M.2は非対応
物理サイズ(2280等)
PS5は複数のM.2長さ規格に対応していますが、事前に本体スペースとの兼ね合いを確認することが大切です。
一般的にもっとも選ばれているのはM.2 2280のサイズで、互換性と入手性のバランスが良好です。
下表は代表的なM.2規格と長さの一覧です。
| 規格 | 長さ mm |
|---|---|
| M.2 2230 | 30 |
| M.2 2242 | 42 |
| M.2 2260 | 60 |
| M.2 2280 | 80 |
| M.2 22110 | 110 |
表の長さと、PS5の拡張スロットで許容される長さを照合してください。
また、SSD本体の厚さとヒートシンクを装着したときの総高さがスペース内に収まるかを必ず確認してください。
連続読み書き速度
PS5は特に読み込み速度に敏感で、高速なシーケンシャル読み取り性能が体感差につながります。
公式推奨値としてはシーケンシャル読み取りが概ね5500MB/s以上のモデルが目安です。
読み取り速度が低いとゲームのロード時間やテクスチャストリーミングで影響が出る可能性があります。
購入前にはベンチマーク値だけでなく、実際のユーザーレビューやメーカーの注意書きも確認してください。
ヒートシンク有無と冷却対策
高性能なNVMe SSDは発熱が大きく、放熱対策が不十分だとサーマルスロットリングが発生します。
PS5の仕様上、ヒートシンク付きのSSDを推奨している場合がありますので、公式ガイドを確認してください。
もしヒートシンクが付属していないモデルを選ぶ場合は、薄型のサードパーティ製ヒートシンクを取り付けることを検討してください。
注意点として、ヒートシンクを付けた際の厚みがPS5の蓋やカバーと干渉しないかを必ず測定してください。
加えて、取り付け後はファームウェアの更新や動作チェックを行い、温度異常がないか確かめてください。
カバー取り外し時の注意点
PS5のカバーを外す際は慎重に作業することが重要です。
ちょっとした油断が機器の破損やデータ消失につながる場合があるため、事前に注意点を押さえておきましょう。
静電気対策
内部パーツは静電気に弱く、帯電したまま触れるとSSDや基板が壊れる恐れがあります。
静電気対策を怠らないことが長持ちの秘訣です。
- アース接地
- 静電気防止手袋
- 導電性リストストラップ
- 金属に触れて放電
作業前に必ず本体の電源を切り、電源ケーブルを抜いてください。
金属の脚や机の淵に触れて体の静電気を逃がすだけでも効果があります。
導電性リストストラップがあれば、金属部分に接続して作業を続けると安心です。
力の入れ方と爪の破損防止
フェイスプレートやカバーは爪で固定されている部分が多く、無理に力を入れると割れます。
まずは固定箇所の位置を確認して、爪に応力がかからない方向へ引きはがしてください。
四隅を順に少しずつ押し上げると爪にかかる負荷を分散できます。
プラスチック製の薄いヘラなど、傷つけにくい道具を併用すると安全です。
金属工具を直接差し込むと塗装や爪を傷めますので避けましょう。
爪がかたくて外れない場合は、無理に続けず一度手を止めて位置を再確認してください。
ネジ管理と紛失防止
小さなネジを無くすと再組み立てが困難になりますので、管理は徹底してください。
種類ごとに分けて保管すると、元に戻すときに迷いません。
| 対策 | 収納例 |
|---|---|
| 小分け保管 | 薬味ケース |
| 順序記録 | マスキングテープ |
| 作業トレイ使用 | 耐磁トレイ |
ネジは磁気ドライバーを使うと落下や紛失を減らせますが、基板には近づけないでください。
ネジのサイズや種類を写真で記録しておくと、戻すときに役立ちます。
保証規約の確認
PS5はメーカー保証の対象範囲が決まっており、カバー開封で保証が無効になる場合があります。
まずは購入時の保証書やメーカーサイトで条件を確認してください。
自己分解で保証が切れるリスクがあると判断したら、正規サービスの利用を検討しましょう。
ただし、拡張SSDの取り付けはメーカーが想定している操作である場合もありますので、事前確認が重要です。
作業前に写真を撮っておくと、後で保証対応が必要になった際に状況説明がしやすくなります。
トラブル別の対処法
PS5のカバーやSSD取り付け作業で遭遇しやすいトラブルと、その対処法を分かりやすくまとめます。
作業中は落ち着いて、一つずつ原因を切り分けていくことが重要です。
フェイスプレートの固着
フェイスプレートが外れにくい原因は、爪の噛み合いやホコリの噛み込み、温度差による固着などが考えられます。
まずは本体を水平な面に置き、力を入れすぎないように少しずつ斜めに引き上げてみてください。
プラスチック製のヘラやクレジットカードなど薄い工具を使うと、爪にかかる負担を減らせます。
気温が低くて硬くなっている場合は、室温に戻してから再挑戦すると外しやすくなります。
無理に力を入れるとフェイスプレートの爪が折れる恐れがあるため、固い金属工具は避けてください。
どうしても外れない場合は、力任せに続けずメーカーサポートや修理業者に相談することをおすすめします。
ネジ破損・ねじ山潰れ
小さなネジは簡単にねじ山が潰れてしまいますが、冷静に対処すれば回復できることが多いです。
まずは正しいサイズのドライバーを選び、垂直に力をかけて回すことを心がけてください。
以下の表は代表的な状況と対処法を簡潔に示したものです。
| 状況 | 対処方法 |
|---|---|
| ねじ山が浅い 小さな摩耗 |
適合ドライバーで丁寧に回す 潤滑剤の使用を検討 |
| ねじ山が潰れている | ラバーバンドを噛ませる方法 固着用ドライバーの使用 |
| 頭が折れている | ねじ抜き工具の使用 修理業者への相談 |
潤滑剤を使う場合は電子機器用の接点に影響を与えないものを選んでください。
ねじ抜き工具で回らない場合は、無理に掘ると基板やカバーを傷めますから、専門業者に依頼するのが安全です。
交換用ネジは純正か同等規格のものを使い、長さや頭の形状が合うかを必ず確認してください。
SSD未認識
拡張SSDを取り付けたのにPS5が認識しない場合、接続やフォーマット、互換性の問題が考えられます。
まずは落ち着いて、基本のチェックを順番に行ってください。
- SSDが対応規格か確認
- 物理的にしっかり装着されているか確認
- ヒートシンクで高さ制限を超えていないか確認
- PS5のシステムソフトが最新か確認
上記で問題が見つからない場合は、一度SSDを外して端子の清掃を行い、再度差し込み直してください。
PS5の設定画面からストレージ管理を開き、拡張ストレージに表示されるか確認します。
表示されてもフォーマットが必要と出たら、PS5上でフォーマットを実行してください。
それでも認識されない場合は、別の対応NVMe SSDで動作確認を行うと、SSD本体の故障かどうか判別できます。
動作異常・起動トラブル
SSD装着後に起動しない、挙動がおかしいといった症状が出たら、まず元の状態に戻して問題の切り分けを行います。
拡張SSDを取り外してPS5を起動できるか試してください。
外した状態で正常に起動するなら、SSD側に原因がある可能性が高いです。
PS5でセーフモードを利用し、データベースの再構築やシステムソフトの更新を試してください。
セーフモードでも改善しない場合は、システムソフトの再インストールをUSB経由で行う手順を検討します。
重要なデータは必ずバックアップを取ってから初期化や再インストールを行ってください。
内蔵SSDや拡張SSDのファームウェア更新が提供されている場合は、メーカー所定の方法で適用することも有効です。
最終的に自力で解決できない場合は、メーカーサポートや信頼できる修理業者へ相談してください。
作業終了時の安全確認項目
作業終了後は必ず電源を切り、ケーブルを元に戻すなど安全確認を行ってください。
外したフェイスプレートやネジが作業台に残っていないか、落とし物がないかを見渡して点検しましょう。
SSDやヒートシンクがしっかり固定されているか、コネクタの接触不良がないかを再確認してください。
本体を元の設置場所に戻す前に通電テストを行い、システムが正常に起動するかどうかを確認してください。
異音やエラー表示があれば直ちに電源を切り、取り付け状態やケーブルを見直してください。
作業で使ったネジや工具は専用の容器にまとめ、次回のメンテナンスに備えて保管しておくと便利です。
慌てず丁寧に点検すれば、トラブルの発生を大幅に減らせます。
