PS4 ProのSSD換装ガイド|必要工具から起動確認まで失敗しない手順

ヘッドホンが置かれたノートパソコンと暗い室内の青い照明
ゲーム

PS4 Proでゲームのロードやアプリ起動が遅くてストレスを感じていませんか。

発売時の内蔵HDDは容量や速度で物足りず、大作タイトルでは待ち時間が長くなって快適さが損なわれることが少なくありません。

この記事ではPS4 ProのSSD換装に必要な工具や対応SSDの見分け方、データバックアップ、システム再インストール用USBの作り方から実際の分解・交換、初回起動確認までを初心者向けに丁寧に解説します。

2.5インチSATAの選び方や容量目安、TBW・耐久性、静電気対策やネジ管理といった注意点、換装後の動作確認とトラブル対処も網羅しています。

まずは準備と手順の全体像を把握して、安全にSSD換装を進められるように一緒に確認していきましょう。

PS4 ProのSSD換装実践ガイド

NZXT水冷クーラーとRGBファンが組み込まれたゲーミングPC内部

PS4 Proの内蔵HDDをSSDに換装すると、ロード時間の短縮や静音化という明確なメリットが得られます。

このガイドでは必要な工具の準備からシステム再インストール、起動確認までを順を追ってわかりやすく解説します。

必要工具

換装作業は小さなネジやコネクタを扱うため、適切な工具を揃えることが重要です。

  • プラスドライバー PH1
  • 細めのピンセット
  • 静電気防止リストバンド
  • USBメモリ 8GB以上
  • 外付けHDDまたは大容量USBドライブ

対応SSDの確認

PS4 Proは2.5インチSATAドライブを内蔵ドライブとして想定しています。

厚さやインターフェースの互換性を確認し、物理的に収まるかどうかをチェックしてください。

項目 推奨
フォームファクタ 2.5インチ
インターフェース SATA III
厚さ 7mm 推奨
容量 500GB 1TB 2TB

データバックアップ

換装前に必ずセーブデータや設定のバックアップを行ってください。

PlayStation Plusのオンラインセーブ同期を利用すると手間が省けますが、必ず同期状態を確認してください。

外付けドライブへのフルバックアップも推奨します、復元時の安全性が高まります。

システム再インストール用USB作成

システムソフトウェアの再インストールにはUSBメモリが必要です、8GB以上を用意してください。

USBメモリをFAT32でフォーマットし、ルートにフォルダ名PS4を作成してください。

PS4フォルダ内にさらにUPDATEフォルダを作り、公式サイトからダウンロードしたファイル名PS4UPDATE.PUPを保存してください。

ファイルは必ずUPDATEフォルダ直下に置き、拡張子や名前を変更しないようにしてください。

本体分解手順(手順名)

作業前に本体の電源を切り、電源ケーブルとHDMIケーブルを抜いてください。

右側の外装カバーをスライドさせて取り外します、力を入れすぎないよう注意が必要です。

内部にアクセスしたら静電気防止のため金属に触れて放電してください。

HDD取り出し

HDDトレイはネジで固定されているのでプラスドライバーで外します。

ネジを無くさないようにトレイと一緒にまとめて保管してください。

トレイごとゆっくり引き出し、コネクタからHDDを丁寧に外します。

SSD取り付け

SSDをHDDトレイに固定する際は、取り付け向きとコネクタ位置を確認してください。

2.5インチSSDの厚さが合わない場合は薄型のものを選ぶか、スペーサーで調整します。

トレイにSSDを固定したら、元のネジ位置に戻してしっかり締めてください。

起動と初期設定確認

システム再インストール用のUSBを差し、本体をセーフモードで起動します。

電源ボタンを押し続け、2回目のビープ音が鳴るまで待つとセーフモードに入ります。

セーフモードのメニューから「システムソフトウェアの再インストール」を選び、画面の指示に従って進めてください。

再インストール後はネットワーク設定やアカウントにサインインし、バックアップからデータを復元して動作を確認します。

対応SSDの選び方

カラフルなLEDでライティングされたハイエンドゲーミングPCの内部

PS4 ProのSSD換装では物理的な互換性と性能のバランスが重要です。

ここでは選び方のポイントを押さえて、失敗しないSSD選定のコツを解説します。

2.5インチSATA

PS4 Proは2.5インチSATA接続のドライブに対応しています。

厚さは通常7mmが適合しますが、9.5mmでも専用トレイで問題なく装着できる場合があります。

SATA接続であるため、NVMeのような極端な高速化は期待できませんが、読み込みとアクセス遅延の改善は確実に感じられます。

容量目安

必要な容量は遊ぶゲームの数やダウンロードタイトルの割合で変わります。

  • 500GB 小規模ライブラリ向け
  • 1TB 多くのユーザーが選ぶ標準サイズ
  • 2TB 大容量で将来性が高い
  • 4TB とにかく大量保存したい方向け

TBWと耐久性

TBWは総書き込みバイト数の指標で、ドライブの寿命の目安になります。

ゲーム用途では読み込みが中心ですが、アップデートやセーブの書き込みもあるためTBWの確認は有益です。

一般的にTBWが高い製品は保証が手厚く、長期運用での安心感が違います。

速度とキャッシュ構成

SATA SSDの理論上の転送速度はシーケンシャルで500〜550MB/s程度です。

実際のゲーム起動やロード時間はランダムアクセス性能とキャッシュ動作に影響されます。

DRAMキャッシュありモデルは小さなファイルアクセスで有利ですし、DRAMレスでも高速キャッシュ技術を持つ製品はコストパフォーマンスに優れます。

メーカーと保証

信頼できるメーカーを選ぶことで、初期不良や長期故障時の対応がスムーズになります。

保証期間は製品ごとに差があるため、購入前に必ず確認してください。

メーカー 保証期間 特徴
Samsung 5年 高耐久高性能
WesternDigital 5年 安定した信頼性
Crucial 3年 コスパ重視
SanDisk 3年 手軽で実用的

換装前のデータ保全

デスクに置かれたコンパクトなインテル製ミニPC本体

SSD換装を始める前に、データの安全を最優先にしてください。

ゲームセーブや設定が消えると困りますので、事前に複数の方法で保全しておくことをおすすめします。

本体バックアップ

まずはPS4本体のフルバックアップを検討してください。

設定メニューのシステムバックアップ機能を使えば、本体データを外付けUSBドライブに丸ごと保存できます。

バックアップ中は電源を切らないように注意してください。

方法 目的
システムバックアップ 本体データ保存
セーブデータ単体コピー 短時間で復元
設定ファイルのメモ ネットワーク情報など

バックアップが完了したら、外付けドライブ内のファイルが正しく保存されているかを必ず確認してください。

オンラインセーブ同期

PlayStation Plusのクラウドセーブは最も手軽で確実な方法です。

PS Plusに加入していれば、セーブデータをオンラインにアップロードしておくことで、換装後に素早く復元できます。

自動同期の設定を確認するか、重要なセーブは手動でアップロードしておくと安心です。

マルチセーブのタイトルは個々のセーブファイルが確実にアップされているかを確認してください。

外付けストレージ保存

外付けHDDやSSDにデータを保存しておくと、物理的なバックアップが残り安心できます。

  • 外付けHDDに転送
  • USBメモリにバックアップ
  • インストール済みアプリの移行

USB接続で直接コピーする場合は、ドライブのフォーマット形式がPS4対応かどうかを確認してください。

大容量のストレージを使えば、複数世代のバックアップを保持しておけます。

アカウント情報の確認

最後にアカウント関連の確認を行ってください。

メインのPSNアカウントがアクティベートされているかをチェックし、必要なら換装前に非アクティベートしてください。

サインイン情報とパスワード、二段階認証の設定を控えておくと復旧がスムーズになります。

トロフィーはクラウド同期またはスクリーンショットで保護しておくと安心です。

これらを整えておけば、SSD換装後のデータ復元がより確実になります。

換装作業での注意点

黒いノートパソコンのキーボードクローズアップ

PS4 ProのSSD換装は手順を守れば比較的安全に行えます。

しかし、小さなミスが故障やデータ消失につながるため、注意点を事前に把握しておくことが重要です。

静電気対策

静電気は電子部品に致命的なダメージを与えることがあるため、まずは静電気対策を行ってください。

作業前に金属製の水道管やケースの端に触れて身体の静電気を逃がすと安心です。

可能であれば静電気防止リストバンドを使用し、アースに接続しながら作業を進めてください。

カーペットの上や乾燥した環境は避け、木製テーブルや床で作業するとリスクを下げられます。

また、SSDや基板に直接触れるときは端子部分を持たないようにして、基板のエッジをつかむなど気をつけてください。

ネジとトレイ管理

小さなネジやトレイは紛失すると交換が面倒になるため、作業開始前に管理方法を決めておくと効率が良いです。

ネジは種類や取り付け場所が異なる場合があるため、並べて保管して取り付け時に迷わないようにしてください。

トレイや取り外したパーツは傷つけないよう、柔らかい布やトレイの上に置くと安心です。

  • ネジを種類別に分ける
  • トレイに装着向きをメモする
  • 小物用のケースやマグネットトレイを使用する
  • 作業工程を写真で記録する

コネクタの取扱い

コネクタ類は壊れやすいため、無理に引っ張ったり、斜めに力をかけたりしないでください。

コネクタを抜くときは、コネクタ本体をしっかり保持して、まっすぐ引き抜くことが基本です。

ケーブルの根元をつかんで引っ張ると内部配線が断線するおそれがあるため、必ずコネクタ部をつかんで扱ってください。

差し込みの際は向きを確認し、軽く差し込んでから軽く押し込む感覚で確実に接続しているか確認すると良いです。

もしロックレバーやクリップがある場合は解除を忘れず、戻す際はカチッと音がするまで確認してください。

ファームウェア互換性確認

換装前にSSDの仕様とPS4 Proのファームウェアで互換性の問題がないか確認してください。

特に古いSSDや特殊なコントローラを搭載したモデルは相性問題を起こすことがあるため、事前に調べることをおすすめします。

公式フォーラムやメーカーのサポート情報、実際の換装レポートを参照すると実例が見つかりやすいです。

確認項目 チェック内容
SSDフォームファクタ 2.5インチSATA
最大対応容量 2TBまで推奨
ファームウェア更新 メーカー提供の有無

もし互換性に不安がある場合は、購入前に販売店へ問い合わせるか、返品対応がある製品を選ぶと安心です。

換装後の動作確認と改善策

青とオレンジのLEDが点灯したPCケース内の冷却ファンとヒートシンク

SSD換装が終わったら、ただ電源を入れるだけでは不安が残ります。

ここではシステム再インストールの確認から、セーブデータ復元、ロード時間の測定、不具合時の初期化手順まで順を追ってチェックします。

システム再インストール確認

まずはUSBからのシステム再インストールが正しく行われているかを確認します。

再インストール後は設定メニューを開いてシステムソフトウェアのバージョンと空き容量を確認してください。

確認項目 期待される結果 問題がある場合の対処
本体起動 通常起動画面が表示される
言語選択が可能
USBメディアを再作成する
別のUSBポートで試す
システムバージョン 最新推奨バージョンが表示される アップデートを再実行する
ネットワーク接続を確認する
ストレージ認識 換装したSSDが容量通りに表示される SSDの取り付けを確認する
ケーブル接触を見直す

表の各項目は優先度順にチェックしてください。

セーブデータ復元確認

次にセーブデータの復元状況を確認します。

  • PSNによるクラウド同期の確認
  • 外付けHDDやUSBからの復元
  • ユーザープロフィールの認証状態
  • 各ゲームのセーブ読み込みチェック

クラウド保存を利用している場合はオンラインでサインインし、セーブが最新であるかを必ず確認してください。

ロード時間計測

SSDに換装したメリットを実感するため、代表的なゲームでロード時間を計測します。

計測は同一シーンを複数回測って平均を取ると安定した比較ができます。

もし劇的な改善が見られない場合は、SSDの接続方式やファームウェア、ゲーム側の最適化状態を見直す必要があります。

不具合時の初期化手順

起動しない、フリーズが頻発するなどの不具合が出た場合は、まずセーフモードでの起動を試してください。

セーフモードからはデータベースの再構築やシステムソフトウェアの再インストールが可能ですので、症状に合わせて実行します。

最終手段として完全初期化を行う場合は、事前にセーブデータとアカウント情報を必ずバックアップしてください。

初期化後も問題が解決しないときは、SSD自体の故障や互換性問題を疑い、メーカーサポートに連絡することをお勧めします。

換装を安全に終えるための最終チェック

LIAN LI製水冷クーラーとRGBライティングされたメモリ搭載PC内部

SSD換装後は、本体を完全に元通りにする前に、必ずシステムの再インストールと初期設定をひととおり確認してください。

まずはサインインして、セーブデータや購入履歴が正しく同期されているか確認します。

設定画面でストレージの空き容量とディスクヘルスを確認し、異音やエラー表示がないかもチェックしてください。

ネジやトレイなど、外したパーツがすべて所定の場所に戻っているかを確認します。

起動後は代表的なゲームでロード時間と動作を試し、体感上の改善と安定性を確認してください。

万が一不具合が出た場合に備え、セーフモードでの復旧手順や、元のHDDに戻す手順を把握しておくと安心です。

最後に、作業で使用した工具や取り外したパーツを整理して保管し、作業ログを残しておくことをおすすめします。

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