容量不足や読み込み遅延でイライラすること、ありますよね。
PS5で外付けSSDを使ってゲームをスムーズに遊びたいけれど、接続方法やフォーマット、認識の仕組みが分かりにくくて戸惑う方も多いはずです。
この記事では接続準備からフォーマット、データ移動、起動テスト、トラブル対処まで具体的な手順と注意点を分かりやすく解説します。
対応USB規格や読み込み速度、容量選び、認識しないときの原因別対処法まで網羅するので導入後も安心です。
まずは基本の接続準備から順に確認して、快適なプレイ環境を手に入れましょう。
さらに安全な取り外し手順やおすすめスペックも紹介するので、購入前の参考になります。
PS5で外付けSSDからゲームを起動する手順
外付けSSDを使ってPS5でゲームを起動する基本的な流れを、接続から起動テストまで順番に説明します。
ここでは初期準備と実際の操作を分かりやすく解説しますので、初めての方でも安心して進められます。
接続準備
まずは必要なものと接続位置を確認しておきます。
- 外付けSSD本体
- USB 3.0 以上のケーブル
- PS5本体の空きUSBポート
- 外部電源が必要なSSDの場合はACアダプタ
外付けSSDを購入する際は、USB規格と電源方式を確認しておくと接続トラブルを防げます。
対応USB規格の確認
PS5はUSB 3.0 以降の規格に対応していますので、転送速度の低いUSB 2.0は避けてください。
より高速な読み出しを期待する場合は、USB 3.1 Gen2 や USB 3.2 対応のケースとケーブルを選ぶと良いです。
フロントのUSB端子と背面のUSB端子で安定性が異なる場合がありますので、認識しないときは別ポートで試してください。
SSDのフォーマット設定
PS5で外付けSSDを使用する際は、PS5が認識できる形式にフォーマットする必要があります。
フォーマットを行うとSSD内のデータは消去されますので、事前に必要なデータをバックアップしてください。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 接続 | 外付けSSDをPS5のUSBポートに接続 |
| 設定を開く | 設定からストレージを選択し拡張ストレージメニューを表示 |
| フォーマット実行 | 拡張ストレージをフォーマットするオプションを選択して実行 |
フォーマットはPS5側で自動的に最適化されますので、表示される案内に従って進めてください。
ストレージ認識の確認
フォーマット後は設定→ストレージ→拡張ストレージに外付けSSDが表示されるか確認します。
容量や空き領域が正しく表示されていれば認識は正常です。
万が一表示されない場合はケーブル交換や別ポートでの接続、PS5本体の再起動を試してください。
ゲームデータの移動操作
移動する際は設定→ストレージ→本体ストレージと進み、ゲームとアプリを選択します。
移動したいタイトルを選び、移動先に拡張ストレージを指定して操作を実行してください。
複数タイトルをまとめて移動することで作業を効率化できますし、ダウンロードの保存先を拡張ストレージに設定しておくことも可能です。
起動テスト
データを移動したらライブラリやホーム画面から対象のゲームを起動して動作を確認します。
起動時に読み込みが遅すぎる、あるいはエラーが出る場合は再起動やデータの再移動を試してください。
PS5専用タイトルの一部は内部ストレージでの動作を要求するため、起動可否はタイトルごとに異なる点に注意してください。
安全な取り外し手順
外付けSSDを取り外す前には必ずゲームとアプリを完全に終了してください。
次に設定→ストレージ→拡張ストレージから「拡張ストレージを取り外す」を選んで、安全に取り外します。
本体のLEDが消灯するか、システムが取り外し完了を通知してからケーブルを抜くようにしてください。
外付けSSDで起動できるゲームの種類
外付けSSDにゲームを保存できるかどうかは、ゲームの世代やフォーマットの違いによって変わります。
ここではPS5専用タイトル、PS4タイトル、体験版・デモ版それぞれについて、外付けSSDでの扱い方をわかりやすく解説します。
PS5専用タイトル
結論から申し上げますと、PS5専用タイトルは外付けUSB接続のSSDから直接起動できません。
PS5の次世代ゲームは内部SSDや対応するM.2拡張スロットの高速読み込み性能を前提に作られており、外付けでは必要な速度やアクセス方式を満たさないためです。
ただし、外付けSSDにPS5専用タイトルを一時的に保存しておくことは可能です。
保存しておけば、プレイしたいときに内部ストレージまたはM.2スロットへ転送して起動できます。
保存と転送を活用すれば、内蔵容量の管理が楽になり、プレイ環境を整えやすくなります。
PS4タイトル
PS4向けのゲームは、基本的に外付けSSDからそのまま起動できます。
PS5は外付けドライブを拡張ストレージとしてフォーマットすることで、PS4のゲームを直接読み込めるようになります。
ロード時間や挙動は使用するSSDの性能に左右されますが、起動そのものは問題ありません。
| タイトル種別 | 外付けSSDからの起動可否 |
|---|---|
| PS4タイトル | 可能 |
| PS5専用タイトル | 不可 |
外付けSSDを使う際は、PS5側で拡張ストレージとして正しくフォーマットする必要があります。
フォーマット後は、データの移動やインストールがスムーズになり、複数のPS4タイトルをまとめて管理できます。
体験版・デモ版
体験版やデモ版の扱いは、元のプラットフォームに準じます。
PS4用の体験版であれば、外付けSSDから直接起動できることが多いです。
一方でPS5用の体験版やデモは、PS5専用タイトルと同様に内部ストレージやM.2に置く必要があるケースが多いです。
以下のポイントを参考にしていただくと、導入と運用が楽になります。
- PS4体験版は外付けで起動可能
- PS5体験版は内部またはM.2が望ましい
- 容量が小さい場合は転送が速い
体験版はサイズが小さく、移動やテストが簡単ですから、まずは試してから運用方法を決めるとよいでしょう。
外付けSSD選びの必須スペック
PS5で外付けSSDを活用するには、単に容量が大きければ良いというわけではありません。
ここでは対応するUSB規格から放熱設計まで、実用的な観点で選ぶべきポイントを分かりやすく解説します。
対応USB規格
まずはPS5が認識するUSB規格を確認することが最重要です。
PS5は外付けストレージとしてUSB 3.0以降を推奨しており、より高速な規格ほど安定した読み書きが見込めます。
下の表は主要な規格と目安の転送速度を簡潔にまとめたものです。
| 規格 | 目安速度 |
|---|---|
| USB 3.0 | 5 Gbps |
| USB 3.1 Gen2 | 10 Gbps |
| USB 3.2 Gen2x2 | 20 Gbps |
表に示した速度は理論値ですので、実際の体感はSSD本体の性能やケーブル、ポートの品質にも左右されます。
読み込み速度(MB/s)
読み込み速度はゲームのロード時間や起動の快適さに直結します。
特にオープンワールドや頻繁にシーン切替があるゲームでは重要度が高くなります。
目安としてはシーケンシャル読み込みが500 MB/s以上あると快適に感じるケースが多いです。
ただしPS5本体の内部SSDほどの速度は必要なく、コストと性能のバランスを考えることが大切です。
- ライトユーザー向け 500〜800 MB/s
- 一般的なゲームプレイ 800〜1500 MB/s
- 高速を求める方 1500 MB/s以上
容量(TB)
容量は保存できるタイトル数に直結しますので、プレイスタイルに合わせて選んでください。
大作タイトルは100GB前後になることがあるため、1TBだと数本で埋まる可能性があります。
家庭用としては2TBから4TBを選べば一定の余裕が確保できるでしょう。
ただし価格や持ち運びのしやすさも考慮し、必要に応じて複数のドライブで運用する方法もあります。
耐久性(TBW)
SSDの耐久性はTBWという指標で表されますので、購入時に確認すると安心です。
TBWが高いほど長期の書き込みに耐えられますので、頻繁にデータ移動やダウンロードを行う方に向いています。
目安としてはメーカーの保証期間とTBWのバランスを確認し、長期保証があるモデルを選ぶと安心です。
放熱性と筐体設計
SSDは高負荷時に発熱しますので、放熱設計が不十分だと性能が落ちることがあります。
外付けケースやヒートシンク搭載モデルを選ぶと安定して動作しやすくなります。
また長時間プレイや連続ダウンロードをする場合は、通気性の良い設置場所を確保してください。
持ち運び重視の薄型モデルは放熱が弱い場合があるため、用途に合わせて選び分けると良いでしょう。
外付けSSDが認識されない主な原因
PS5に外付けSSDを接続しても認識されない場合、原因は大きく分けてハード面とソフト面に分かれます。
本見出しでは代表的な原因をわかりやすく解説し、対処のヒントをお伝えします。
電力不足
外付けSSDがUSBバスパワーのみで動作するタイプだと、PS5のポートで十分な電力が供給されないことがあります。
その結果、ドライブが頻繁に切断されたり、最初から認識されなかったりします。
特に薄型のポータブルSSDや安価なケースに入ったSSDで起きやすい症状です。
- バスパワーSSD使用時の不安定さ
- Y字ケーブルで給電不足を補う試行
- 電源付きUSBハブの利用推奨
電源供給が疑わしい場合は、電源付きハブやセルフパワーの外付けドライブで再確認してください。
非対応ファイルシステム
PS5は外付けストレージを認識する際に対応するファイルシステムが限定されます。
一般的にはexFATやFAT32でフォーマットされたドライブを優先して認識しますので、NTFSやAPFSなどでは認識されない可能性があります。
PCで使っていたままのフォーマットだとPS5側で再フォーマットを求められることが多く、フォーマットするとデータは消去されます。
接続前に必ずデータのバックアップを取り、必要に応じてPS5でフォーマットを実行してください。
ケーブルやポート不良
ケーブルの断線や規格違い、USBポート自体の不具合も認識トラブルの大きな原因です。
安価なケーブルは内部配線が細く、十分な帯域や電力を確保できない場合があります。
| 症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 接続がすぐ切れる 初期認識しない |
ケーブル断線 接触不良 |
| 読み込みが遅い 転送が不安定 |
USB規格の不一致 低品質ケーブル使用 |
まずは別のケーブルや背面のUSBポートで試して、症状が改善するかを確認してください。
SSDの故障または互換性問題
SSD本体の故障や、USB-SATA変換アダプタの不具合、またはPS5との相性問題も考えられます。
特に市販の外付けケースに入れたM.2 SSDは、ケースのコントローラ次第で認識されないことがあります。
- 別のPCでの認識確認
- SSDファームウェアの更新確認
- メーカーの互換性リスト確認
- 保証対応や交換の検討
これらを試しても改善しない場合は、メーカーサポートに問い合わせて診断や交換手続きを進めてください。
認識しないときの具体的な対処手順
外付けSSDがPS5で認識されない場合は、段階を踏んで原因を絞り込むと最短で解決できます。
まずは電源や接続など基本的なポイントから確認し、それでも駄目ならフォーマットや別の機器での動作確認を行ってください。
電源と接続の再確認
最初に行うべきは物理的な接続の点検です。
USBケーブルが緩んでいないか、コネクタにゴミやほこりが詰まっていないかを丁寧に確認してください。
- SSDのUSBコネクタの確認
- ケーブルの損傷チェック
- 電力供給が必要なSSDはアダプター接続
- USBハブを介していないか
特にバスパワーでは安定しない製品があるため、外付けSSDの仕様を今一度確認すると良いです。
別ポートや別ケーブルでの検証
次に試すのはポートとケーブルの切り分けです。
前面と背面のUSBポートをそれぞれ試し、別のUSBケーブルや別のSS Dで接続して現象を再現できるか確認してください。
| 試す箇所 | 期待される結果 |
|---|---|
| PS5前面USBポート | SSDが検出される |
| PS5背面USBポート | SSDが検出される |
| 別のUSBケーブル | 接続が安定する |
| 別の外付けSSD | SSDが表示される |
ここで別のSSDが問題なく認識されれば、接続側ではなくSSD本体に原因がある可能性が高まります。
フォーマットと再接続の実行
PS5は対応フォーマットでない外付けドライブを認識できないため、フォーマットが有効な手段です。
本体メニューから外付けストレージを選び、PS5用にフォーマットする操作を行ってください。
フォーマットを行うとSSD上のデータは消去されるため、必要なデータは事前にバックアップを取っておいてください。
フォーマット後は一度SSDを取り外し、再度接続して認識されるか確認しましょう。
PS5の再起動とシステム更新
システムソフトウェアの不具合で認識しないケースもありますので、PS5の再起動を試してください。
電源を完全に切ってから再起動するフルリブートを行うと、USBデバイスの初期化が行われることがあります。
さらに、設定メニューからシステムソフトウェアの最新バージョンがあるか確認し、更新があれば適用してください。
データ移動の順序変更
認識や読み書きエラーが出る場合は、移動するデータの順序や方法を変えてみると改善することがあります。
まずは小さめのタイトルやセーブデータで動作確認を行い、問題がなければ大きなゲームファイルを移動してください。
また、フォルダ単位ではなく個別ファイルで移動すると失敗箇所が特定しやすいです。
メーカーサポートへの問い合わせ
上記の手順で解決しない場合は、SSDメーカーやソニーのサポートに問い合わせることをお勧めします。
問い合わせ時にはPS5のシステムバージョン、SSDのメーカーとモデル、試した手順、表示されるエラーメッセージを用意してください。
可能であれば写真やスクリーンショットを添付すると、サポート側が状況を把握しやすくなります。
保証期間内であれば交換や修理の対象となることがあるため、レシートや購入履歴も用意しておくと安心です。
導入後の運用ポイント
外付けSSD導入後は、定期的なバックアップと温度管理が重要です。
ゲーム配置や容量配分を見直し、読み込み遅延を感じたら不要データを整理してください。
PS5本体とSSDのファームウェア、システムソフトは常に最新に保つことで安定動作が期待できます。
アクセス異常や異音、給電不足の兆候があれば速やかに取り外し、状況を記録してからサポートへ連絡してください。
以下は運用時にチェックしたい項目です。
- バックアップ頻度
- 放熱対策と温度管理
- 空き容量の目安
- ケーブルとポートの点検
- ファームウェア・システム更新状況

